メッセージ

理事長

美しい学修環境、高い学力水準を目指し、
本学院がいつも“心のふるさと”でありたい。

「お帰りなさい」、「ただいま」。「久しぶり」、「元気?」、「あんた、変わらんねぇ」。2018年11月3日の同窓会総会での一コマです。隔年開催の総会には250人の同窓生が集いました。会場は1950年竣工のマロリーホールですが、このホール、出席者と同じくバリバリの現役です。同窓生の皆さんの記憶と大きく違うのは、窓ガラスがすべて、聖書を題材としたステンドグラスに変貌したことです。「うわぁー、すごい!」。なんにでも一喜一憂するさまは、箸が転んでもおかしい年頃であった学生時代とダブり、妙に微笑ましく思えます。そうしたごく普通の同窓生一人ひとりが、西南女学院の輝かしい歴史を創りあげてきました。私たちは、そんな同窓生に敬意を払うとともに、「わたしの学生・生徒時代以上の美しい学修環境」、「わたしの学生・生徒時代同等の高い学力水準」、そして「いつも自由に立ち寄れる“心のふるさと”」たる西南女学院でありたいと思うのです。
折しも、2018年11月に、「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン」が答申されました。そのとき本学院は創立118年目です。西南女学院は2022年の100周年からどのような歴史を紡いで2040年を迎えているのでしょうか。さぁ、一緒にデザインしましょう。

理事長


理事長

建学の精神である「感恩奉仕」は
聖書の実践躬行といえます。

西南女学院は、本年度で創立100周年を迎えました。アメリカ人宣教師J.H.ロウにより、キリスト教主義の学校としてスタートいたしました。建学の精神「感恩奉仕」をモットーに、先人達は、それぞれ希望を持って、キリスト教信仰に基づく教育を行い、キリスト教精神の足跡を残してきました。それは、世界の問題に目を向け、立ち向かう人材を輩出してきた歴史であります。自分の国だけでない、自分のことだけでない、地域社会と人類全体が直面している問題に心を砕いてキリスト教教育を実践してきたと言えます。
キリスト教による世界観と人間観は、人材育成に不可欠の要件だと思います。それは、神に愛される同じ存在として他者を認めていくからです。西南女学院は、「先生と学生・生徒の距離が近くて熱い」、「自分で感じ、判別し、行動ができる」、「自分を受け入れてくれる」、「自分の苦しみを分かち、力づけてくれる」、「共に祈り合い、支えてくれる」ことを目指しています。また、学校生活における聖書の時間、チャペルの時間等を通して、人生を考えるヒントが生まれます。
そして、それが知らぬ間に、心に蓄積されていきます。ゆえに、学生・生徒達に、神と隣人に仕える心が生まれ、正しく、美しく、賢い女性の確立となっていきます。つまり、建学の精神「感恩奉仕」は、聖書の実践躬行であります。

院 長