チャペル(学校礼拝)
チャペルはミッションスクールのいわゆるmission(学院に託された使命)を遂行していく原点です。本学院では創立以来、一貫してチャペルを学院の要として重要視し、学院全体もこれを絶つことなく守ってきました。チャペルのあり方は各校において少々違いますが、その目的・本質は同じです。
チャペルは一般に礼拝形式をとり、聖書に親しみ、説教者、奨励者の語られるメッセージや証(あかし)を通してその内容を深め、人生の意味、生き方について深く考えます。また神への感謝と讃美する心、黙想する態度を身につける場ともなります。チャペルを通して人間の有限性(自らの知識や認識、生や経験の限界)を認めつつ謙虚に聖書が語り告げる天地万物の創造主なる神の御前に心を静め、自らを省み、自分の内面的世界、霊的、精神的面を深く洞察し、成長する場ともなります。
チャペルはキリスト教信仰を強制されたり、キリスト者になることを強制される場ではありませんが、各自が本学院に導かれて入学出来たことを感謝し、「チャペル」(礼拝)に益々積極的に参加し、神との出会いを体験し、「感恩奉仕」の意味を深く考え、ミッションスクールの素敵な園児・生徒、真の大学人となることを願ってやみません。
ハンドベルクワイヤー
大学ハンドベルクワイヤーは1983年にナンシー・ノートン宣教師によって、当初、短期大学ハンドベルクワイヤーとして結成されました。北九州ではこれが最初のハンドベルで、その美しい音色は「天使の歌声」と評判になりました。
その後1994年、大学の開学に伴い大学・短期大学合同のクワイヤーとして再編成され現在に至っています。結成当初は日本バプテスト宣教団所有のベルを借りて活動していましたが、1987年に、女学院を愛する二人の米国人篤志家から4オクターブ49個のベルを2セット寄贈され、1セットは高校ハンドベル部が、もう1セットは短期大学ハンドベルクワイヤーが活用することになりました。更に大学には1995年に5オクターブ目のベル12個を後援会から寄贈され、2005年4月には第2セット目のハンドベル(3オクターブ)が加わり、充実した演奏活動を行えるようになりました。
現在の活動としては、学内の特別行事や定期演奏会を初め、クリスマスシーズンには、近隣の施設や教会、小・中学校などへの訪問演奏も行っています。
「西南女学院のモットーである『感恩奉仕』をハンドベルの演奏をもって実践していきたい」、これがハンドベルクワイヤー創設以来の祈りであり願いです。
○練習日 毎週2回(火・金)放課後 ○練習場所 マロリーホール
マロリー記念館・ロウ記念講堂
【 マロリー記念館(大学・短期大学部 礼拝堂) 】
マロリー記念館は、米国人キャサリン・マロリー女史によって1949年に献げられた本学の歴史的建造物の一つで、学院本部となっている建物です。3階建ての館内の1,2階部分が礼拝堂(座席数650)になっていることから、通称 マロリーホールとも呼ばれており、大学・短期大学部の礼拝が毎週行われる他、コンサートや講演会などの会場としても多目的に活用されています。
【 ロウ記念講堂 (中学・高等学校 礼拝堂) 】
西南女学院南陵の小高い丘の上に、白く建つロウ記念講堂があります。女学院の創設者J.H.ロウ氏を記念して1935年に建てられました。現在は主に中学校、高等学校の講堂として使用されていますが、戦時下における徴用、キリスト教主義学校への弾圧を乗り越え、まさに校歌に歌われている山の上の城として建っています。