建学の精神
神さまをはっきりと心に宿せば宿すほど、私たちの心に“有難い”という感じが湧いてきます。家族がどれほど有難いものか、この世界に生まれたことがどれほど有難いものかがよく解ってきます。“有難い”との感が起こると、進んで親のために兄弟のために又は社会のために小さい事でも出来る限り働いて差し上げようとの感じが起こってきます。この“有難い”という気持ちを西南女学院では『感恩』といい、他者のために働く事を『奉仕』といいます。
この理念は、学生・生徒・園児の教育理念であると同時に、西南女学院の教育活動に参画している全ての職員の職務理念であります。
西南女学院は、キリスト教に基づく使命感、優れた教養と知識と技能をあわせもつ女性を育成するために、各学校の一層の充実を図りながら総合的な学園として発展し続けています。
沿 革
1922(大正11)年 | 西南女学院設立(5年制高等女学校) |
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1938(昭和13)年 | 財団法人西南女学院設立 |
1946(昭和21)年 | 西南女学院専門学校設置(英語科・生活科) |
1947(昭和22)年 | 学制改革により西南女学院中学校設置 |
1948(昭和23)年 | 学制改革により西南女学院高等学校設置 |
1950(昭和25)年 | 西南女学院短期大学設置(英語科・家政科) |
1951(昭和26)年 | 学校法人西南女学院設立 |
1952(昭和27)年 | 西南女学院幼稚園設置 |
1958(昭和33)年 | 西南女学院短期大学保育科設置 |
1971(昭和46)年 | 西南女学院短期大学食物栄養科設置 |
1994(平成 6)年 | 西南女学院大学保健福祉学部設置 |
2002(平成14)年 | 西南女学院大学保健福祉学部栄養学科設置(短期大学食物栄養学科を改組) |
2002(平成14)年 | 西南女学院大学人文学部人文学科設置(短期大学英語科を改組) |
2002(平成14)年 | 西南女学院短期大学家政科を生活創造学科に名称変更 |
2003(平成15)年 | 西南女学院短期大学英語科、食物栄養科廃止 |
2004(平成16)年 | 西南女学院短期大学を西南女学院大学短期大学部に名称変更 |
2004(平成16)年 | 西南女学院短期大学附属シオン山幼稚園を西南女学院大学短期大学部附属シオン山幼稚園に名称変更 |
2006(平成18)年 | 西南女学院大学人文学部英語学科及び観光文化学科設置(人文学部人文学科を改組) |
2008(平成20)年 | 西南女学院大学助産別科開設 |
2018(平成30)年 | 西南女学院大学短期大学部生活創造学科廃止 |
設置する学校の概要及び教育目的
※括弧内の数字は2017年度収容定員
西南女学院大学
本学は、教育基本法及び学校教育法に則り、キリスト教を教育の基盤として、広く知識を授け、深く専門の学芸を教授研究するとともに、豊かな人間性を涵養し、もって人類の福祉と文化の発展とに貢献する有為の人物を育成することを目的とする。
保健福祉学部
保健福祉学部は、豊かな教養と倫理観を培い、看護、福祉、栄養の知識と技術を教授し、専門職者としての実践力と協働力を育むとともに、平和を愛するグローバルな視野をもって人々の幸福、地域と社会の発展に貢献できる人材を育成することを目的とする。
- 看護学科(360)
- 看護学科は、看護に関する専門的知識、技術を修得し、看護実践者として、保健、医療、福祉、教育等の幅広い分野で地域や社会に貢献できる人材を育成することを目的とする。
- 福祉学科(320)
- 福祉学科は、ヒューマンサービスの専門職に必要な知識、技術を修得し、想像力と創造力をもって、福祉、教育、保育等の幅広い分野で地域や社会に広く貢献できる人材を育成することを目的とする。
- 栄養学科(400)
- 栄養学科は、「人」と「食」の両面より、栄養に関する専門的な知識・技術を総合的に理解・修得し、保健、医療、福祉などの幅広い分野において、人々の健康の保持増進、疾病の予防・治療に貢献できる人材を育成することを目的とする。
- 助産別科(16)
- 助産別科は、助産の対象である女性、乳幼児及びその家族を全人的に理解するとともに、助産の知識と実践力を有し、専門職として自立した助産師を育成することを目的とする。
人文学部
人文学部は、豊かな人間性を養い、礼節を身につけ、専門的能力をもってグローバル化、情報化が進む国際社会及び地域社会において主体的に活動し、貢献できる人材を育成することを目的とする。
- 英語学科(240)
- 英語学科は、異文化理解を踏まえた英語によるグローバル・コミュニケーション能力をもち、国際的視野と地域的視野に立って思考し、自主的に行動できる有能な人材を育成することを目的とする。
- 観光文化学科(240)
- 観光文化学科は、語学力を基礎として、グローバル化する社会において、自らを客観的に認識する視点をもち、異文化理解、国際社会理解ができ、ツーリズムと地域の発展に貢献できる人材を育成することを目的とする。
西南女学院大学短期大学部
本学は、キリスト教を教育の基本として女子に高い教養を授けるとともに生活に必要な専門の教育を施し、よき社会人を育成することを目的とする。
- 保育科(200)
- 保育科は、豊かな教養と専門知識をもって、自ら思考し判断できる保育の専門家を育成することを目的とする。
西南女学院高等学校 全日制課程 普通科(480)
西南女学院高等学校は、キリスト教に基づき女子の人格完成を旨とし、教育基本法、学校教育法及びその他の教育に関する法令により高等普通教育を行うことを目的としています。また、入学者のうち西南女学院中学校を卒業した者に対して、その中学校における教育とあわせた中高一貫教育(併設型高等学校)を行います。
西南女学院中学校(240)
西南女学院中学校は、キリスト教に基づき心身の発達に応じて、女子の人格を養成することを旨とし、教育諸法令に則り、西南女学院高等学校における教育を合わせた、中高一貫教育(併設型中学校)を行うことを目的としています。
西南女学院大学短期大学部附属シオン山幼稚園(180)
西南女学院大学短期大学部附属シオン山幼稚園は、教育基本法、学校教育法並びに幼稚園教育要領に基づき学齢未満の幼児を、キリスト教精神をもって保育し、適当な環境を与えてその心身の発達を助長することを目的としています。あわせて、西南女学院大学短期大学部の附属施設として、幼児教育に関する研究並びに保育科学生の実習機関としての役割を果たしています。
ビジュアル・アイデンティティ
校 章
高等女学校創設時、「SOUTHWESTERN ACADEMY」のS・W・Aを組み合わせた校章が使用されました。これは今でも女学院中学校、高等学校の制服に生きつづけていますが、大学・大学短期大学部ではS・Wのみを組み合わせたものを使用しています。
西南の西と女学院の女とを組み合わせた「要 」
『西南女学院は「西女」すなわち「要」となる。神のみこころを「かなめ」とすればするほど西南の魂が生きてくる。』第7代院長W.M.ギャロット氏(在任1962.2〜1972.4)による言葉で、マロリー館前には氏の筆による碑があります。神のみむねを心から受け入れ、神が用いようとするかぎりいつまでもその恩に感じ、そのみこころによる奉仕に生きるという「感恩」「奉仕」の建学の精神の礎となるものです。
法人組織図
※2024(令和6)年9月1日現在