ウクライナ学生支援募金

ご支援いただいた皆さまへ

　2022年4月から科目等履修生として受け入れていたウクライナからの２名の留学生が、本学での学びを修了しましたので報告いたします。両名共に戦場となった祖国に思いを寄せながら、残してきたご家族の安否を気遣いながら、初めての異国の地で本当によく頑張りました。英語学科の科目を中心に韓国語やフランス語の授業も選択するなど積極的に学びを深め、日本語も驚くほど上達しました。授業だけでなく、様々な大学行事（クリスマス礼拝での平和のスピーチ、全国高校生英語スピーチコンテストの司会など）にも進んで協力してくれました。
　二人が安心して有意義な留学生活を送れたのは、皆さまが支援してくださったおかげです。次第に本学に溶け込んで、笑顔の回数も増えてきたように思います。また、着の身着のままで避難して来た二人を経済的に支援するために「ウクライナ学生支援募金」を立ち上げたところ、教職員の皆さまをはじめ学内外から300万円を超える募金が寄せられました。募金は本学で責任を持って管理し、毎月一定額を生活費として渡してきました。二人も皆さまのご好意に甘えるばかりではなく、放課後はアルバイトをしながら勉強を続けました。
　二人とも非常に優秀で語学が堪能ですので、ウクライナと日本の懸け橋となる存在になってくれると期待しています。
　私たちは今現在もウクライナでは戦争が続いていることを、多くのひとの生命や生活が危機に瀕していることを、決して忘れません。ウクライナに一日も早く平和が訪れることを、そして二人のこれからの人生に神様の豊かな祝福がありますことを祈りたいと思います。
　皆さま及び教職員が愛情と誠意をもって二人を支援してくださったことを学長として誇りに思います。心から感謝を申し上げます。

　募金総額　　3,469,094円

学長　浅野嘉延